早川美水

2023年4月17日5 分

1/3 第1回「感」 本当に大事な3つの科目

最終更新: 2023年12月17日

国語

歴史

数学
 

第1回は、国語の重要性について勉強していきましょう。

第0回でも説明しましたが、国語は読み書きだけを学ぶものではありません。
 
人間の可能性の基盤を作る科目です。
 

 
社会全体にとっては、国語は文化の基盤となります。
 
先人が築いてきた知識や文化を理解し、それらを継承、発展するために国語は必要なのです。
 

 
また、国語は学校教育でのあらゆる科目の基盤にもるので、国語なくして学校での学びは不可能です。
 

 

 
■国語とコミュニケーション
 
社会や学校での生活は大半が人間関係によって成立していますが、その人間関係を成立させるのに必要なのがコミュニケーションです。
 

 
コミュニケーションの基本手段として用いられるのが、「話す」「聞く」「書く」「読む」の技術で、これらを上手に利用することで相手の性格や考え方を尊重したコミュニケーションが可能になります。
 
もちろん、国語能力の有無が前提となります。
 

 
また、国語能力をブラッシュアップすることにより、「社会形成能力」や「人間関係形成能力」の構築も可能になります。
 

 
・社会形成能力
 
自身の置かれている状況を正確に判断した上で個々の役割を果たし、他者と協力して社会を形成していく能力です。
 

 
・人間関係形成能力
 
多種多様な考えを理解し相手の言葉を正確に受け取り、更に自身の考えを正確に伝える能力です。
 

 
すなわち、国語なしでは社会生活や学校生活は成立しないのです。
 

 

 
■国語と論理的思考力
 
国語は論理的思考力の基盤でもあり、前述した「社会形成能力」や「人間関係形成能力」にも論理的思考力が必要になってきます。
 
優れたコミュニケーションも同様ですが、論理的思考のような深い思考には豊富な語彙力が必要になるので、ここでも国語能力が重要な役割を果たすことになるのです。
 

 
しかし、状況に応じた局所的な判断は論理で対応できることがありますが、大局的な判断には論理だけでなく幅広い教養が必要です。
 
このような教養を身に付けるには、やはり国語能力が重要になってきます。
 
もはや、思考そのものが国語によって支えられていると言っても良いでしょう。
 

 
では、国語能力を身に付けるにはどうすれば良いか。
 

 
それは読書です。
 
社会人、学生共通で、本を読むことで国語能力は身に付き、磨き上げられていきます。
 
学校で学ぶ国語は限界がある上に、教師の力量に委ねる部分が大半です。
 

 
また、国語の授業と読書ではまるで別物なので、自ら学ぶ意識を持つようにして、読書に挑戦してみましょう。
 

 
なお、コミュニケーションや論理的思考以外で、人間として持つべき倫理観」「誠実」「礼節」「正義」「愛情」などの具現化した情緒は、文学などの本を読むことで身に付きます。
 
すなわち、国語を通して身に付けることができるのです。
 

 
日頃から活字文化に親しんでいることが大切であり、その意味で、私は学生やクライアントに読書を勧めています。
 

 
例えば、うつ病や発達障がいなどのクライアントには、通院の前に関連する本を読んでもらうように促しています。
 
中には読書だけで寛解し、通院をやめたクライアントもいます。
 

 
ちなみに、私もそうです。
 

 
関連の本を読むことで自身の現状を正確に判断し、医師の話しも正確に受け取った上で自身の伝えたいことを正確に伝えられるようになるのです。
 
その結果、クライアントによる医師の選択も可能になり、病院で失敗することも減ります。
 

 
更に、医師との良質なコミュニケーションにより薬物療法の効果が出やすくなります。
 

 
これらはすべて国語能力によるものです。
 
もちろん、病院だけではなく会社や学校、家族間でも国語能力は活かされます。
 

 
なお、子供に英語を習わせている家庭がよくありますが、これはおすすめできません
 
優先順位が間違っています。

まずは国語が先です。

親が子供に英語を習わせる理由で「将来良い会社に入るため」というのをよく聞きますが、子供はそれを望んでいるのでしょうか。

中には明確な理由がなく英語を教えている親もいます。

子供から見れば親は絶対の存在です。

親に言われたことを実行します。

仮に、英語を覚えて英語必須の企業に就職したとします。

それは自身で選んだ進路ではありません

その進路を選ぶしかなかったのです。

もしかしたら他に才能があったかもしれないし、やりたいことがあったかもしれません。

しかし、「子供の頃に英語を学んでおいて良かった」と錯覚します。

そして親は「英語を学ばせて良かった」と錯覚します。

親は知らず知らずの内に子供の才能を潰し、人生を決めさせてしまっている可能性があるのです。

もちろん、国語能力のある親はこの様な間違いはしません。

子供とコミュニケーションを取り、才能を引き出してあげられます。

英語は話せるに越したことはありませんが、突発的に英語が必要になれば今は高性能の翻訳機もあるし、無料のアプリもあります。
 
英語は必要になってから覚えても良いのです。
 

 
将来必ず留学する、海外で働くなど、間違いなく英語が必要になるなら率先して覚えるのも良いですが、明確な理由がない場合や、親のエゴで英語を学ばせるのは辞めましょう。
 

 
英語を学ぶのが間違っているのではなく、優先順位が間違っているのです。
 
子供には英語よりも国語を学ばせてあげましょう。
 

そして、親子で読書を、社会人学生読書に挑戦してみましょう。


 

さて、国語の重要性は理解いただけたでしょうか。

まだまだ伝えたいことはあるのですが、国語だけで数回分の記事になりそうなのでコンパクトに1回分にまとめています。

そして第2回は歴史の重要性についての内容になります。

歴史もかなり重要なので、一緒に学んでいきましょう。

下記は第1回のまとめです。

■まとめ

国語とは...

・読み書きだけを学ぶものではない

・人間の可能性の基盤を作る科目

・良質なコミュニケーションが構築できる

・論理的思考力が身に付く

・語彙力が身に付く

・具現化した情緒が正しく身に付く

・英語よりも優先する

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